バイオトイレの設置条件|設置面がやわらかい土の場合の設置条件と実例を紹介

キャンプ場や山間部、工事現場、仮設施設など、水道や電気が通っていない場所でも設置できるバイオトイレ。環境にやさしいトイレとして注目されていますが、導入にあたってはいくつかの重要な条件があります。

その中でも、見落としがちなのが「設置面の状態」です。特に地面が土や砂などのやわらかい場所の場合、安易に設置してしまうと、傾きや沈下、湿気による腐食といったトラブルにつながる可能性があります。

こちらでは、バイオトイレの導入を検討されている方に向けて、バイオトイレの販売及びレンタル事業を行う株式会社メイクリーンが、地盤がやわらかい土の場合のバイオトイレの設置条件について実例とともに詳しくご紹介します。

目次

設置条件として重要なのは「水平な設置面」

バイオトイレは内部に堆肥化を行うための処理装置が組み込まれているため、一般的な仮設トイレと比べてやや重量があります。

株式会社メイクリーンが取り扱うバイオトイレ「バイオミカレット」は、5種類ある中で一番軽いもので500kg、重いもので950kgあります。

この重量が地盤に均等にかかるため、設置面が不安定だと数ヶ月以内に傾いたり、沈み込みが起きることもあり、特に以下のような水平な設置面を維持できない地盤では注意が必要です。

  • 畑地や牧草地など、普段人が歩かない柔らかい地面
  • 降雨後にぬかるみやすい砂質の地面
  • 転圧されていない造成地
  • 盛土直後の柔らかい層

設置前に行うべき地盤対策

やわらかい地面にバイオトイレを設置する場合は、以下のような準備を行うことで、安全かつ長期的に利用できます。

砕石敷設と転圧作業

もっとも一般的な対策は、砕石(クラッシャーランなど)を敷き詰め、機械でしっかり転圧する方法です。砕石には水はけを良くする効果もあるため、ぬかるみの発生を抑えるメリットもあります。

厚さは最低でも15cm程度が推奨されますが、地盤の柔らかさによっては30cm以上の砕石を使い、数回に分けて転圧を繰り返す必要があります。

コンクリート土間の施工

さらに安定性を求める場合や、土壌が特に柔らかい場合は、コンクリート土間を施工するのが理想的です。厚み10cm以上のコンクリートを打設すれば、トイレの沈下や傾きのリスクを大きく減らすことができます。

また、コンクリートは湿気を遮断する効果もあるため、底面からの腐食やカビの発生も防げます。

実例紹介|砕石・土間打ちによる安定設置

下記写真は実際にバイオトイレを設置した実例ですが、設置場所に若干勾配があり、元は土で砂埃が舞いやすい環境でしたが、お客様が事前準備で、幅1.3m×奥行3.3mの土間を立ち上げてくださいました。

土間付近も砂埃対策として砕石を敷き詰めることで、設置して1年後の点検の際も、とてもきれいな状態が維持されていました。

別の設置例で、下記写真の設置場所は、特に土がやわらかくフカフカの状態であったので、土間打ちが必須でした。設置場所の土間打ちを行うことで、湿気による底面の劣化を抑える効果もあります。

こうした準備が、バイオトイレの長期使用における「安心」と「衛生面」を支えてくれます。

ご相談はお早めに!設置条件に応じたご提案をいたします

バイオトイレは、設置場所に応じた事前準備をしっかり行うことで、長く快適に使えるトイレです。

特に地盤がやわらかい場所に設置する場合、適切な処理をしておくことが非常に重要です。現場の状況や選ばれる機種によって、最適な対策は異なります。

株式会社メイクリーンでは、設置場所の状況をお聞きしたうえで、必要な地盤改良・転圧・基礎工事のご提案も行っておりますので、ご不明な点があれば、フリーダイヤル(0120-24-0012)お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

星野 聡のアバター 星野 聡 株式会社メイクリーン バイオトイレ事業部 マネージャー

【監修者プロフィール】
星野 聡(ほしの そう)
株式会社メイクリーン バイオトイレ事業部 マネージャー
学習院大学 法学部 卒業
青葉区倫理法人会 副会長(第6代会長)

【略歴】
星野氏は学習院大学法学部を卒業後、株式会社メイクリーンに入社し、現在はバイオトイレ事業部のマネージャーに従事。 ​また、青葉区倫理法人会の第6代会長を務め、現在は副会長として地域社会の倫理向上に貢献しています。

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