快適トイレのレンタル料金はどれぐらい?積算と汲み取り不要の選び方

「下水道のない現場に、快適トイレをどう用意すればいいんだろう」
「夏場の臭いで、女性スタッフや近隣からクレームが出てしまった」
「汲み取りの手配が、毎回どうにも面倒で……」
——こんな悩みを抱えていませんか?

公共工事で快適トイレが必要になった方も、現場のトイレ環境を本気で良くしたい方も、知りたいことはだいたい同じだと思います。

いくらかかるのか。どのタイプを選べばいいのか。公共工事で費用計上できるのか。そして、その先にある「汲み取りの手間とコストを、どう減らすか」。この記事では、その疑問にひとつずつお答えしていきます。

まずは、いちばん気になる結論を先にお伝えしますね。

  • レンタル費用
    国交省基準に対応した快適トイレは月額3万〜7万円台が目安。自己処理型など高機能タイプは8万円台以上になることも
  • 公共工事の積算
    令和8年(2026年)4月1日以降の対象工事では、57,000円/基・月を上限に「積算上の差額」を計上できます
  • 選び方
    短期は簡易水洗、長期・下水なし・汲み取り負担が大きい現場は自己処理型(バイオトイレを含む)が有力
  • 注意点
    月額だけでなく、汲み取り・清掃・搬入撤去まで含めた「総額」で比べることが大切です

とくに下水のない現場や長期の現場では、汲み取りが要らない「自己処理型」が有力な選択肢になります。

具体的な料金やタイプの選び方を順番に見ていきましょう。

この記事の監修・執筆

株式会社メイクリーン

この記事は、バイオトイレの販売・レンタル・導入支援を行う株式会社メイクリーンが監修・執筆しています。現場での導入経験をもとに、わかりやすく解説します。

目次

快適トイレとは?従来の仮設トイレとの違い

「快適トイレ」という言葉、名前は聞いたことがあっても「結局、普通の仮設トイレと何が違うの?」というのが正直なところではないでしょうか?

そもそも快適トイレは、さきほど触れたような“現場のトイレあるある”——臭い、女性からのクレーム、汲み取りの手間——を解消するために生まれた仕組みです。

単に“きれいな仮設トイレ”という意味ではなく、一定の機能を満たしたものだけが名乗れる、れっきとした基準なんですね。

国土交通省が定める「快適トイレ」の基準

快適トイレとは、国土交通省が「建設現場を男女ともに働きやすい環境にしよう」という取り組みの一環で定めた、一定の仕様を満たす仮設トイレのことです。

平成28年に標準仕様が発表され、同年10月以降に入札手続きを開始する直轄工事では、快適トイレの導入が原則化されました。

快適トイレに求められるのは、洋式便座や臭い対策、施錠、照明といった機能です。これらを満たして初めて「快適トイレ」と名乗れます。

その狙いは衛生面の改善にとどまらず、現場の働き方改革や女性活躍、若手の入職促進にまで及びます。

背景にあるのは、建設業界の人手不足。「きつい・汚い・危険」というイメージを変えて、女性や若い世代に「ここで働きたい」と思ってもらう。そのために、毎日必ず使うトイレから変えていこう——そんな発想から生まれたのが快適トイレです。だから単なる設備の話では終わらず、現場の魅力づくりや採用にまで関わってきます。

公共工事を受注して特記仕様書に「快適トイレ」と書かれていた、というのが、この言葉を調べはじめるきっかけになった方も多いはず。

義務として用意するにせよ、現場環境を良くするために自主的に入れるにせよ、まずは「どの仕様を満たせばいいのか」を押さえておくことが、最初の一歩になります。

従来の仮設トイレと、ここが違う

言葉で説明されるより、並べて見たほうが早いと思います。従来の仮設トイレと快適トイレの違いをまとめました。

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項目快適トイレ従来の仮設トイレ
便座洋式和式が中心
洗浄水洗・簡易水洗・し尿処理装置付き非水洗が多い
臭い対策逆流防止機能や消臭対策あり対策が弱く、臭いやすい
照明標準で備える無い場合が多い
施錠・防犯簡単に開かない施錠機能簡易施錠のみ
女性への配慮サニタリーボックス・目隠し等ほぼ考慮なし

こうして見ると、「快適トイレ」が目指しているのは“家庭のトイレに少しでも近い安心感”だとわかります。

とくに女性スタッフがいる現場や近隣の目が気になる現場では、この差がそのまま満足度とクレームの有無に直結してきます。

快適トイレの標準仕様と必須備品

もう少し具体的に見ていきましょう。国土交通省が定める仕様は、大きく「必ず備える機能」「必ず備える付属品」「あればより快適になる推奨仕様」の3段階に分かれています。

必ず備える機能

  1. 洋式(洋風)便器
  2. 水洗及び簡易水洗機能(し尿処理装置付き含む)
  3. 臭い逆流防止機能
  4. 容易に開かない施錠機能
  5. 照明設備
  6. 衣類掛け等のフック、又は、荷物の置ける棚等(耐荷重を5kg 以上とする)

必ず備える付属品

  1.  現場に男女がいる場合に男女別の明確な表示
  2. 周囲からトイレの入口が直接見えない工夫
  3. サニタリーボックス(女性用トイレに必ず設置)
  4. 鏡と手洗器
  5. 便座除菌クリーナー等の衛生用品

あればより快適になる推奨仕様

  1. 室内寸法 900×900mm以上(面積ではない)
  2. 擬音装置(機能を含む)
  3. 着替え台
  4. 臭気対策機能の多重化
  5. 室内温度の調整が可能な設備
  6. 小物置き場(トイレットペーパー予備置き場等)

(1)〜(11)までは「備えていないと快適トイレとして扱われない」必須項目で、(12)〜(17)は“あると喜ばれる”プラスαです。

レンタルを検討するときは、最低でも(1)〜(11)を満たしているか、ここを必ずチェックしてください。

快適トイレ レンタルの料金相場と、見落としがちな“本当のコスト”

仕様がわかったところで、いちばん気になるお金の話にいきましょう。「で、結局いくらかかるの?」ですよね。

ただここで一つだけ、先にお伝えしておきたいことがあります。月額のレンタル料だけを見て決めると、後から“想定外のコスト”に足をすくわれることがあるんです。

タイプ別・レンタル料金の相場

まずは月額のレンタル料の目安です。タイプによってかなり幅があります。

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トイレの種類レンタル相場(月額の目安)特徴
非水洗式(従来型)約10,000〜20,000円安いが、臭いや清掃面で課題が出やすい
簡易水洗式約15,000〜25,000円少量の水で流せて、非水洗より衛生的
快適トイレ(国交省基準対応)約30,000〜70,000円仕様により幅あり。基準対応の高機能タイプ

とくに快適トイレは仕様の幅が広いので、「この条件だといくら?」を業者に整理して聞くのがいちばん確実です。なお、自己処理型(バイオトイレを含む)や遠隔管理機能を備えた高機能タイプは、月額8万円台以上になることもあります。

そして大事なのはここから。上の表に載っているのは、あくまで“本体のレンタル料”だけだということです。

最大の落とし穴は「汲み取り」

簡易水洗式や非水洗式の仮設トイレは、便槽に汚物を貯める仕組みです。当然、貯まったらバキュームカーを呼んで汲み取りをしなければなりません。

この汲み取りは、費用と手間、思わぬトラブルを生む要因にもなります。

  • 1回あたりの費用がかかる(汚物の量・距離・地域で変動)
  • 利用人数が多い現場、長期の現場ほど、回数が増えていく
  • 業者の手配と日程調整という“手間”がついて回る
  • うっかり忘れると満タンになって使えなくなり、現場が止まる

特に、利用人数が読みにくい現場や、急に人が増える工程では、汲み取りのタイミング管理が難しくなります。「まだ大丈夫だろう」と思っていたら満タンになっていた——という事態は、できれば避けたいですよね。

月額のレンタル料は安く見えても、汲み取りを足した“実際にかかるお金”で比べると、印象がガラッと変わることがあるんです。

とくに下水道のない山間部・造成地・河川敷・災害復旧の現場では、汲み取り車の往復距離の分だけ費用がかさみます。

「レンタル料は安かったのに、トータルでは全然安くなかった」というのは、本当によくある話です。

長期現場ほど膨らむランニングコストの正体

仮設トイレのコストは、ざっくり次の式で考えるとわかりやすいです。

総コスト = 月額レンタル料 + 搬入・設置・撤去費 + (汲み取り費 × 回数)+ 清掃・消耗品費

短期のイベントなら汲み取りは数回で済むかもしれません。でも、半年・1年と続く建設現場では、この「汲み取り費 × 回数」がじわじわ積み上がって、最終的にレンタル料に同じぐらいの金額になってしまうことも珍しくありません。

たとえば、こんなイメージです。

利用人数の多い現場で、月に2回の汲み取りが必要になったとします。1回あたりの汲み取り費が数千円〜1万円規模だとすると、それだけで月に1万〜2万円。半年で6万〜12万円、1年なら十数万円が、レンタル料とは“別に”出ていく計算になります。

しかもこれは「お金」の話だけ。実際には、業者への連絡、日程調整、当日の立ち会いといった「人の手間」も毎回ついてきます。

この「お金+手間」の二重負担こそ、汲み取り式の仮設トイレの本当のコストです。見積書の月額だけを眺めていると、ここがすっぽり抜け落ちてしまうんですね。

だからこそ、快適トイレを選ぶときは「月額いくらか」だけでなく、「この現場で1年使ったら、汲み取りまで含めて合計いくらか」という目線が欠かせません。

【2026年最新】快適トイレは費用計上できる?積算ルール改正のポイント

公共工事で快適トイレを入れる方にとって、コストの不安をやわらげてくれるのが「積算(費用計上)」の仕組みです。ここは2026年に大きく変わったので、最新情報をしっかり押さえておきましょう。

積算上限が57,000円/基・月に。さらに上限基数も撤廃

国土交通省は令和8年2月27日の通達(国技建管第10号)で、快適トイレの費用の積算を改正しました。ポイントは2つです。

  • 快適トイレの費用は、57,000円/基・月を上限に「積算上の差額」を計上できる
  • 従来あった設置基数の上限が撤廃され、必要な基数は現場ごとに協議して決める

これまでの上限額(45,000円→51,000円と段階的に引き上げられてきました)から、さらに引き上げられた形です。

しかも「男女別で2基まで」という縛りがなくなったため、現場の規模や男女比に応じて必要なだけ計上しやすくなりました。女性スタッフが増えている現場にとってはうれしい改正です。

なお、この取り扱いは、令和8年(2026年)4月1日以降に入札契約手続きを開始する工事が対象になります。

「積算上の差額」という考え方

少しだけ仕組みを補足します。積算で見てもらえるのは、快適トイレにかかった費用そのものではなく、「従来品のトイレと比べていくら高くなったか」という差額です。

つまり、実際の費用から従来品相当を差し引いた額を、57,000円/基・月を上限に計上していくイメージです。

なお、運搬・設置費などは共通仮設費(率分)に含まれる扱いになっており、上限額を超える分は現場環境改善費で想定されている、という整理になっています。

具体的な数字でイメージしてみましょう。

「従来品相当」は10,000円/基・月とされていて、ここを実費から差し引いたものが差額です。

たとえば、実際に導入した快適トイレが月7万円なら、差額は7万円−1万円=6万円。これを上限の57,000円と比べて“安いほう”を計上するので、この場合は57,000円/基・月が計上額になります。

逆に、実費が月4万円なら差額は3万円で、上限より小さいため、3万円がそのまま計上される——という具合です。

要するに「従来品より高くなった分を、上限の範囲で見てもらえる」と捉えておけば大丈夫です。

細かい運用は発注者や監督職員との協議になるので、工事着手前に「うちの現場はどう計上できますか?」と早めに確認しておくのが安心です。

※積算の取り扱いは工事区分や地域・年度によって異なる場合があります。最新の基準と、自分の現場での扱いは、必ず発注者・監督職員に確認してください。

総合評価・担い手確保という“もう一つの効果”

快適トイレの価値は、費用計上だけではありません。男女ともに使いやすいトイレ環境を整えることは、働き方改革や女性活躍の取り組みとして対外的にもアピールできます。

総合評価方式の現場では、こうした環境整備が評価につながるケースもありますし、何より「ここの現場は環境がいい」という評判は、人手不足のいま、担い手の確保にもつながってきます。

トイレ一つで現場の印象は本当に変わります。コストの話だけで終わらせず、「現場の魅力づくり」という視点でも考えてみてください。

レンタルできる快適トイレの種類と特徴

ひと口に快適トイレといっても、洗浄や処理の方式でいくつかのタイプに分かれます。ここを理解しておくと、「うちの現場にはどれが合うのか」がスッと見えてきます。

簡易水洗式|ほとんどの現場に置ける定番

本体内のタンクから少量の水を流し、汚物は便槽に貯める方式です。上下水道の工事が不要で、ほとんどの現場に設置できるのが強み。非水洗式より臭いも抑えやすく、快適トイレ対応の定番タイプです。

ただし、便槽に貯める以上、定期的な給水と汲み取りは避けられません。先ほどお伝えした「汲み取りという見えにくいコスト」が、まさにここで生じます。短期〜中期で、汲み取り車が問題なく出入りできる現場なら、扱いやすい選択肢です。

本水洗式|上下水道がある現場向け

上下水道に直接つないで、家庭用と同じ感覚で使える方式です。使い勝手と衛生面はいちばん優れていますが、当然ながら上下水道が引ける場所でないと設置できません。

給排水管の接続や電気配線の工事が必要になることもあり、その費用はレンタル料とは別建てになるのが一般的です。

インフラが整った市街地の現場や、ある程度の規模で長く使う拠点には向いていますが、「下水がそもそも無い」という現場では、最初から選択肢に入りにくいのが実情です。

自己処理型|下水のない現場向け

自己処理型は、下水や水道が必要なく、排泄物を装置内で浄化・処理する方式です。

バイオトイレは自己処理型に含まれまずが、水を使わないだけでなく、便槽に汚物を貯めないため、汲み取りが基本的に不要です。

「下水のない現場で、汲み取りの手間とコストから解放されたい」「臭いと女性からのクレームを根本からなくしたい」——もしそう感じているなら、このタイプがいちばん相性のいい答えになります。

タイプ早見表

迷ったとき用に、ここまでのタイプを一覧にしておきます。

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比較項目本水洗式簡易水洗式自己処理型
上下水道必要不要不要
給排水工事必要なことが多い不要不要
汲み取り不要必要基本的に不要
臭い対策抑えやすいふつう抑えやすい
運用の手間少なめ汲み取り手配あり少なめ
向いている現場上下水道のある現場一般的な現場下水のない・長期の現場

現場に合った快適トイレの選び方

タイプがわかると、次は「じゃあ、うちの現場ではどれを選べばいいの?」と思いますよね。難しく考えなくて大丈夫です。次の4つを順に確認していけば、自然と答えが絞れてきます。

① 上下水道・電源があるか

いちばん最初に見るべきは、現場のインフラです。

  • 上下水道が引ける → 本水洗式も視野に入る
  • 上下水道は無いが電源はある → 簡易水洗式、または自己処理型(バイオトイレ含む)
  • 下水も水道も無く、汲み取り車の出入りも大変 → 自己処理型が有力

意外と見落とされがちなのが、「汲み取り車がスムーズに出入りできるか」という点。山の中の細い道や、造成途中で動線が変わる現場だと、汲み取りの手配そのものが毎回ひと苦労になります。

② 設置期間と利用人数

短期のイベントと、半年・1年続く建設現場とでは、最適解がまったく違います。長期で利用人数が多いほど、汲み取りの回数が増え、ランニングコストが膨らんでいきます。

「長く使う・人数が多い」現場ほど、汲み取り不要の自己処理型のメリットが大きくなる、と覚えておいてください。

また、利用人数に対してトイレの台数が足りないと、混雑して待ち時間が発生し、作業効率まで落ちてしまいます。男女比やピーク時間も踏まえて、少し余裕を持った台数で考えておくと安心です。

③ 衛生面と女性への配慮

女性スタッフがいる現場、近隣の目がある現場では、ここが満足度を大きく左右します。

施錠がしっかりしているか、サニタリーボックスや擬音装置など女性が使いやすい設備があるか、夜間でも十分な明るさがあるか。このあたりは快適トイレの必須・推奨仕様とも重なる部分なので、必ず確認しておきたいポイントです。

そして、女性からのクレームでいちばん多いのが「臭い」です。臭い対策の強さは、洗浄方式そのものに左右されます。臭いを根本から抑えたいなら、処理方式まで踏み込んで選ぶのがコツです。

④ 運用の手間

最後に、見落とされがちですが、長い目で見るといちばん見過ごせないのが「運用の手間」です。

汲み取りの手配、給水、清掃、消耗品の補充——こうした日々の管理は、現場の誰かが担うことになります。本業で忙しいなか、トイレの世話に時間を取られ、ストレスを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか?

「初期費用や月額が多少違っても、手間が少なくて、コストが読めるほうがいい」。長期の現場ほど、この考え方が活きてきます。

迷ったときのチェックリスト

ここまでの選び方を、ひとことで確認できるリストにしておきます。商談前のメモとしてお使いください。

  • 現場に上下水道はあるか/無いか
  • 電源は確保できるか
  • 汲み取り車はスムーズに出入りできるか
  • 設置期間は短期か、長期か
  • 利用人数とピーク時間に対して、台数は足りるか
  • 女性スタッフ・近隣への配慮は十分か
  • 1年使ったときの“汲み取り込みの総額”を試算したか

ここで「無い」「難しい」「長期」が多い現場ほど、月額の安さだけで選ぶと後悔しがちです。総額と運用の手間まで含めて見比べてみてください。 

見積もりを依頼するときに伝えること

いざ問い合わせるとなると、「何を伝えればいいの?」と迷いますよね。先に次の情報をまとめておくと、見積もりがスムーズになり、あとからの金額のズレも防げます。

  • 現場の住所(搬入経路や地域がわかると、運搬費の精度が上がります)
  • 設置期間(短期か長期か。期間で月額の考え方が変わります)
  • 利用人数と男女比(必要な台数や、女性配慮の判断材料になります)
  • 電源の有無(とくに自己処理型は100V電源が前提条件です)
  • 上下水道の有無(水洗式が使えるかどうかの分かれ目です)
  • 設置スペースと、クレーン車・ユニック車が入れるかどうか

ここを最初に共有しておくと、「あとから条件が違って金額が変わった」という行き違いを減らせます。

月額レンタル料の“外”にある費用も確認を

見積もりを比べるときは、月額だけでなく、次の費用がどこまで含まれるかを必ず確認してください。同じ「月額◯円」でも、含まれる範囲が違えば総額は大きく変わります。

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確認したい費用見るべきポイント
搬入・設置・撤去費月額に含むか別途か。撤去時の処分費も確認する
汲み取り・清掃汲み取り式なら回数と単価。清掃をどこまで業者が担うか
消耗品トイレットペーパーなどをどちらが負担するか
電源・燃料自己処理型は電源、発電機を使うなら燃料費も

「月額が安い」だけで選ぶと、こうした“外側のコスト”でかえって割高になることがあります。とくに汲み取りの有無は、長期現場では総額を大きく左右します。

汲み取り不要で快適トイレ基準にも対応。「バイオミカレット」という選択肢

「下水のない現場で、汲み取りの手間とコストをなくしたい。それでいて快適トイレの基準も満たしたい」——この欲張りな願いに、まとめて応えられるのが、当社が取り扱うバイオトイレ「バイオミカレット」です。

バイオミカレットは、水と温度と酸素で微生物を活性化させ、排泄物をその場で分解する自己処理型のバイオトイレです。

微生物の力で分解するので、水は不要、汲み取りも基本的に不要。設置工事もいらず、100Vの電源さえあればすぐに使い始められます。下水設備がなく、浄化槽の設置も難しい場所でも使えるのが、最大の強みです。

しかも、水を使わず微生物の力で分解するので、環境にもやさしいトイレです。使い終わった媒体は堆肥として活用でき、ただ汚物を運び出して処理する従来式の仮設トイレとは、資源の流れそのものが違います。

環境配慮やSDGsを打ち出したい現場・企業にとっても、「語れる要素のあるトイレ」なのです。

一般的なバイオトイレと、バイオミカレットの違い

同じ「バイオトイレ」でも、製品によって処理能力も使い勝手も大きく変わります。バイオミカレットは、媒体・処理方式・本体のつくり・操作のしやすさのどれにも独自の工夫があります。

媒体に国産の杉チップを使用

ヒノキのおがくずやそば殻など数種類を試した末に、自社研究を重ねてたどり着いたのが、100%国産の杉チップです。特殊な製造方法で木材の特質を引き出していて、水分を吸う力と放つ力の両方が高い——つまり調湿作用にすぐれた媒体になっています。

中の湿度が一定に保たれるので、微生物の分解力が落ちにくく、処理能力が安定する。形状のムラも少なく、同じ処理槽の容量でも処理能力に差が出るのは、この媒体の違いが大きいんです。

2階層の固液分離型し尿処理装置

バイオミカレットの処理装置は2階層の固液分離構造になっていて、水分と固形分を分け、それぞれに合った形で処理します。

水分や分解されたものは、二酸化炭素や水分などとして処理され、固形分は杉チップの中で微生物がじっくり分解します。役割を分けることで処理が一か所に偏らず、1日に使える回数(処理能力)を高く、そして安定させています。

処理槽の容量が同じでも製品によって処理能力に差が出るのは、こうした処理方式の違いが大きいんです。

清潔で耐久性の高いつくり

処理槽はステンレス製で、し尿が直接タンクに触れない構造のため、臭いが染みつきにくく、長く清潔に使えます。

ドアはアルミ製で、過酷な現場でも反りにくく閉まりやすい。本体は10年の耐久性を想定した頑丈なつくりです。安価な樹脂製の仮設トイレが、使ううちにドアが歪んだりタンクに臭いが残ったりしがちなのとは、ここが大きく違います。

シンプルで分かりやすい操作

操作もシンプルです。レンタル機(BM30-I型)なら、用を足したあとは室内の人感センサーが利用を感知して、自動で撹拌(かくはん)が始まります。

利用者がボタンを押す必要はなく、空気が入って微生物が分解しやすい状態が自動でつくられる仕組みです(購入機の場合は、室内のスタートボタンを押して撹拌します)。現場でレンタルして使うなら、ボタンの押し忘れも起きにくく、誰でも気軽に使えるのは安心ですよね。

使った回数が見える「利用回数カウンター」

自動撹拌に加えて、用を足した回数がわかる利用回数カウンターを備えているので、1日あたりどれくらい使われているかも把握できます。

「思ったより使われていて、そろそろ手を打ったほうがいい」「この現場なら余裕がある」といった判断が、感覚ではなく数字でできる。これが、安定運用の大きな助けになります。

トラブルの予兆を先回りする遠隔管理(レンタル機のみ)

さらにレンタル機(BM30-I型)には、モバイルデータ通信を使った遠隔管理機能が備わっています。

これが何を意味するかというと、現場まで見に行かなくても、トラブルの予兆を早めにキャッチして、先回りで手を打てるということです。

「気づいたら使えなくなっていて現場が止まった」という最悪の事態を避けやすくなる。利用回数カウンターと組み合わせれば、「数字で状況を把握し、異常の芽を早めに摘む」という運用が、現場の手をほとんど煩わせずに回せます。

国土交通省「快適トイレ」事例集に掲載という安心感

バイオミカレットは、国土交通省の「快適トイレ」事例集に掲載され、快適トイレの標準仕様をクリアしています。

暖房付き洋式便座、ニオイ逆流防止機能、人感センサー照明、衣類掛けや荷物棚、女性専用表示、サニタリーボックス、便座除菌シートなど、基準に求められる機能・付属品をしっかり備えています。さらに、環境省の実証実験(実施番号:030-0701)も済んでいます。

「バイオトイレだから公共工事では使いにくいのでは」という心配は不要です。下水のない現場でも、快適トイレの要件を満たしながら導入できる。これがバイオミカレットの大きな安心材料です。

バイオミカレットはこんな現場におすすめです

これまでの話を、現場のシーン別にまとめておきます。当てはまるものがあれば、バイオミカレットの相性はかなり良いはずです。

  • 下水も水道も無い、山間部・造成地・河川敷・砂防などの現場
  • 災害復旧の現場で、インフラが整う前から快適なトイレが必要
  • 半年・1年と続く長期現場で、汲み取り費と手配の負担を減らしたい
  • 女性スタッフが増えてきて、臭い・衛生面のクレームを根本から解消したい
  • 公共工事で快適トイレが必要だが、現場条件的に水洗式が置きにくい

バイオミカレットが向かない現場も

良いことばかり並べても信用できませんよね。なので、正直にお伝えします。バイオミカレットがどんな現場でも最適、というわけではありません。

  • ごく短期のイベント利用
    数日だけなら、汲み取り前提の簡易水洗式のほうが手軽で割安なこともあります。
  • 電源の確保が難しい現場
    基本は100Vの電源が必要です。発電機や太陽光発電で動かすこともできますが、安定した電力が得にくいと処理能力が落ちることがあるので、電源計画とセットで考えておくと安心です。
  • 正しい使い方の共有が難しい現場
    微生物で分解する仕組みのため、たとえば水に溶けにくいポケットティッシュを流すと処理槽に残ってしまうなど、最低限の使い方の周知は必要です。

逆に言えば、ここさえクリアできる現場なら、汲み取りの手間から解放されるメリットは非常に大きい、ということです。

「うちの現場は当てはまる?」と迷ったら、遠慮なくご相談ください。条件をうかがえば、向き不向きを正直にお伝えします。

月額は高い?──“総額と手間”で見れば、印象が変わります

正直なところ、月額のレンタル料だけを見ると「ちょっと高いな」と感じるかもしれません。レンタル機のBM30-I型は、月額82,000円(税別)/90,200円(税込)。処理能力は1日あたり40回が目安です。

ただ、ここで思い出してほしいのが、前述の“本当のコスト”です。汲み取り式の安い仮設トイレは、月額こそ抑えられても、汲み取り費・手配の手間・給排水工事・トラブル対応が積み重なっていきます。

その点バイオミカレットは、

  • 汲み取りが基本的に不要(手配も費用も減らせる)
  • 給排水工事が不要(電源があればすぐ使える)
  • 遠隔管理と利用回数カウンターで、トラブル対応の手間も最小限

といった“見えにくいコスト”をまとめて減らせます。

だからこそ、月額の数字だけで比べるのではなく、「下水のない現場・長期の現場で、1年・2年使ったときの総額と管理の手間」で見比べてほしいんです。

そうやって並べると、現場の条件によってはむしろ合理的な選択になる、というケースは少なくありません。

レンタルと購入、どちらが向いている?

バイオミカレットには、レンタルと購入の両方があります。ざっくりした判断軸はこうです。

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レンタルが向いている購入が向いている
利用期間工事期間など、期間が決まっている長期・継続的に使う予定がある
初期費用抑えたい設備として保有したい
管理の手間撤去・メンテをまかせたい自社設備として持ちたい
遠隔管理◎(レンタル機に搭載)

工事現場のように「この期間だけ必要」というケースなら、初期費用を抑えられて、設置・撤去・メンテナンスまでまかせられるレンタルが扱いやすい選択肢です。

しかも、遠隔管理機能が使えるのはレンタル機ならでは。一方で、長く使い続ける見込みがあるなら、購入も選択肢に入ります。バイオミカレットは10年の耐久性を想定した頑丈な設計なので、長く使い続ける現場でも安心して導入できます。

どちらが得かは、現場の期間と使い方しだいです。「うちの場合はどっち?」という相談だけでも結構ですので、お気軽にお問い合わせください。

よくある質問(Q&A)

快適トイレは女性も使いやすいですか?

はい。国土交通省の基準を満たす快適トイレは、施錠できる扉、サニタリーボックス、鏡付きの手洗いなど、女性が使いやすい設備を備えています。入口の目隠しで視線を気にせず使える工夫もあります。当社が取り扱うバイオトイレ「バイオミカレット」は、これらに加えて臭い対策や独自機能も備えており、導入企業様からは大変好評をいただいています。

水洗と簡易水洗、自己処理型はどう違いますか?

本水洗は上下水道につないで流す方式で、使い勝手は良い反面、上下水道が必要です。簡易水洗は少量の水で流して便槽に貯める方式で、ほとんどの現場に置けますが、汲み取りが必要です。自己処理型のバイオトイレなら微生物で分解する方式で、水も汲み取りも基本的に不要。下水のない現場の切り札になります。

バイオトイレは臭わないのですか?

「バイオトイレ=臭そう」というイメージとは逆で、微生物による分解と独自の酸化処理装置で臭いを抑える仕組みで、従来の汲み取り式の仮設トイレのような不快な臭いが出にくいのが特徴です。

汲み取りは本当に不要なのですか?

バイオトイレは、汲み取りは基本的に不要です。微生物が排泄物を分解するため、便槽に貯めて汲み取る従来の仮設トイレの仕組みとは考え方そのものが違います。

設置に工事は必要ですか?

バイオミカレットなら設置工事不要で、100Vの電源があればすぐに使い始められます。レンタルの場合は、完成した状態で現場まで運んで設置します。水洗式のように給排水工事が必要になることはありません。

公共工事の快適トイレとして使えますか?

はい。バイオミカレットは国土交通省の「快適トイレ」事例集にも掲載されており、標準仕様に対応しています。積算の取り扱いは現場の条件によりますので、発注者・監督職員と早めに協議しておくと安心です。

電気代はどれくらいかかりますか?

バイオミカレットは100Vの電源で動きます。ヒーターで微生物を活性化させる仕組みなので電源は必要ですが、上下水道の工事費や、毎回の汲み取り費がかからないことを考えると、トータルでは“読みやすいコスト”に収まりやすいタイプです。具体的な目安は使用条件によって変わるので、お気軽にご相談ください。

冬場でもちゃんと分解されますか?

はい。内部のヒーターで処理槽を適温に保ち、微生物が働きやすい環境を維持します。便座も暖房付きなので、寒い時期の現場でも快適に使えると好評です。

清掃やメンテナンスはどうなりますか?

バイオミカレットの杉チップの交換や点検といったメンテナンスは当社にすべておまかせいただけます。日々の簡単な清掃以外は手をかけずに済むので、現場の負担を抑えられます。

“快適トイレ選び”は、運用まで含めて考えると失敗しません

快適トイレのレンタルは、月額のレンタル料だけで比べると判断を誤りがちです。とくに下水のない現場や長期の現場では、汲み取りの費用と手間という“見えにくいコスト”が、後からじわじわ重くなってきます。

選び方のコツは、シンプルです。

  • インフラ(上下水道・電源)
  • 期間と人数
  • 衛生・女性への配慮
  • 運用の手間

この4つを順に見ていけば、現場に合うタイプは自然と絞れてきます。

そして、「下水が無い」「汲み取りが大変」「臭いと女性クレームをなくしたい」という現場では、汲み取り不要で快適トイレの基準にも対応するバイオミカレットがおすすめです。

当社では「バイオミカレット」のレンタル・販売のみならず、導入後のメンテナンスまですべてお任せいただけます。

導入検討を進めるなかでの質問や「うちの現場でも使える?」といったご相談からで構いません。まずはお気軽に、お問い合わせください。

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この記事を書いた人

星野 聡のアバター 星野 聡 株式会社メイクリーン バイオトイレ事業部 マネージャー

【監修者プロフィール】
星野 聡(ほしの そう)
株式会社メイクリーン バイオトイレ事業部 マネージャー
学習院大学 法学部 卒業
横浜市青葉区倫理法人会 第6代会長

【略歴】
星野氏は学習院大学法学部を卒業後、個人事業主で映像制作FUNKTECHSTUDIOを経て、株式会社メイクリーンに入社し、現在はバイオトイレ事業部のマネージャーとして、バイオトイレのレンタルおよび販売を通じて、持続可能で快適な衛生環境の提供に尽力しています。
また、青葉区倫理法人会の第6代会長を務め、地域社会の倫理向上に貢献しています。

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