バイオトイレ設置の条件・手順・注意点|下水なし現場の導入ガイド

下水も水道も引かれていない現場で、トイレをどうするか頭を悩ませていませんか。
汲み取り式の仮設トイレを置いてはみたものの、バキュームカーの手配が毎回面倒で、夏場はとにかく臭う。年数が経つと掃除しても臭いが取れず、女性スタッフや若手スタッフから、衛生面を不安視する声が出ることも・・・。
そんな悩みを一度に解けると選ばれているのが、水も下水も使わずにその場でし尿を分解し、臭いも抑えられる「バイオトイレ」です。
ただ、いざ導入を考えると「そもそもうちの現場に置けるのか」「どうやって設置するのか」「何に気をつければいいのか」気になるところですよね。
この記事では、当社が取り扱うバイオトイレ「バイオミカレット」のなかから、レンタルで導入しやすい「BM30-I型」を例に取りながら、設置できる現場の条件、設置の手順、そして失敗しないために注意しておくべきポイントを整理します。
30秒でわかる、バイオトイレ設置の要点
| 判断項目 | 結論 | BM30-I型の例 |
|---|---|---|
| 下水・水道 | 原則不要 | 水道・下水がなくても設置可 |
| 電源 | 安定した100V電源が必要 | 最大消費電力700W(100V) |
| 設置面 | 水平で強固な場所が必要 | 重量630kg/レベル調整の石板を用意 |
| 搬入 | クレーン付きトラックが横付けできること | 車上渡しで配送・据付 |
| 処理能力 | 利用回数に合わせて機種を選定 | 40回/日 |
| 工事 | 配管工事・汲み取りは不要 | 搬入・据付・初期確認後に使用開始 |
表にすると条件が多く見えるかもしれませんが、突きつめれば「電源・置き場所・搬入経路」の3つだけ。ここから、ひとつずつ一緒に確認していきましょう。
株式会社メイクリーン
この記事は、バイオトイレの販売・レンタル・導入支援を行う株式会社メイクリーンが監修・執筆しています。現場での導入経験をもとに、わかりやすく解説します。
バイオトイレは下水・水道がない現場にも設置できる

バイオトイレは、下水も水道もない現場でも、100V電源・水平で強固な設置面・搬入経路を確保できれば設置できます。 上下水道の配管工事が要らないことが、他の水洗式や汲み取り式の仮設トイレと決定的に違うポイントです。
下水・水道がなくても使える理由
一般的な水洗トイレは、上水道からの給水と下水道への排水がそろって初めて使えます。これに対してバイオトイレは、便器の下にある処理槽で微生物がし尿を分解する仕組みのため、給排水の接続そのものが要りません。
バイオミカレットの場合、処理槽に敷き詰めた杉チップの中で微生物が働き、し尿の大半を占める水分は炭酸ガスや水になって蒸発し、固形分は分解されていきます。
この処理を支えているのが、固形分と水分を分けて扱う2階層構造(固液分離型)です。固形分の分解と水分の蒸発を役割分担させることで、水を流さなくても処理が安定して進みます。汲み取りが基本的に不要なのも、液体をため込まず、最終的にごくわずかな乾燥物しか残らないからです。
このように、上下水道というインフラに縛られずに設置できるのが、バイオトイレの大きな強みです。
設置に必要な条件は「水平で強固な設置面」と「安定した100V電源」
設置にあたって現場で用意しておくものは、大きく2つ。「水平で強固な設置面」と「安定した100V電源」です。
設置面は、本体の重みで地面が沈まないことが条件になります。地盤が軟らかい場合は転圧をかけるか、土間コンクリートで整地しておくと安心です。土台がしっかりしていれば、レベル調整用の石板と調整プレートを敷いて水平になるように調整します。
電源は100Vのコンセントから供給します。屋外設置ではコンセントの差し口が雨に濡れないよう、防水処置をしておくことも大切です。
この2点に加えて搬入経路と使用回数の条件が合えば、下水も水道もない現場でも運用しやすくなります。
設置スペースと搬入経路の目安
設置スペースは、本体の外形寸法を基準に考えます。 BM30-I型の外形寸法は幅1,000mm×奥行2,270mm×高さ2,650mmですが、これに階段2段分と扉の開閉スペースを加えた広さがあれば設置できます。
見落としがちなのが搬入経路。 本体はクレーン付きトラック(ユニック車)で配送・設置するため、原則としてトラックが現場に横付けでき、車上渡しできることが条件になります。 あわせて、クレーンを操作する上空に電線などの障害物がないかという点も確認しておくと安心です。
現場別の設置可否
現場の環境ごとに、設置できるかどうかの目安を整理しました。
| 現場・環境 | 設置可否 | 条件・ポイント |
|---|---|---|
| 下水・水道がない造成/道路現場 | 〇 | 100V電源と水平な設置面があれば設置しやすい |
| 山間部・林道 | △〜〇 | 発電機で電源確保。搬入はクレーン車の横付けが原則、狭い場合はモノレール搬入の実績あり |
| 寒冷地・冬季 | △ | 低温でも稼働した実績あり。ただし雪で埋没する場所は不可 |
| 地下深くの掘削現場 | 〇 | 杉チップで処理するため、クレーンで上げ下げしても漏れにくい |
| 屋上・狭小地 | △ | クレーン車が横付けでき、上空に電線干渉がないことが条件 |
| 農園・観光地・イベント | 〇 | 電源と設置面を確保できれば設置しやすい |
| 電源がまったく取れない現場 | △ | 発電機や太陽光設備で対応できる場合あり。ただし通電時間や電力の安定性によって処理能力に影響する |
当社では、設置できるかを見極めるときは、まず設置面・電源・搬入経路の3点を確認しています。
まずはこの表で自分の現場の見当をつけていただき、判断に迷う条件があれば、現場の状況をおうかがいしたうえでご提案します。
バイオトイレの設置手順

バイオトイレの設置は、機種の選定から使用開始まで4つのステップで進みます。上下水道の配管工事が要らないぶん、水洗トイレの新設に比べて手順は比較的シンプルです。
1日の利用人数と使用回数、設置スペース、電源の有無、搬入経路を確認し、処理能力に合った機種を選びます。 (レンタルで導入する場合はBM30-I型が対象機種です。)
設置場所が決まれば、配送費を含めた詳細な見積もりをお出しします。
本体の重みで沈まないよう、地盤が軟らかい場合は転圧か土間コンクリートで整地します。
土台がしっかりしていれば、レベル調整用の石板を敷いて水平を確保します。大がかりな基礎工事は基本的に必要ありません。
100Vのコンセントを用意します。
最大消費電力700W(100V)に対して十分な電気容量を確保し、屋外では差し口の防水処置をしておきます。
クレーン付きトラックで配送し、据え付けから試運転まで行います。
レベルを調整してコンセントを差し、杉チップが入った状態にすれば使用開始です。
搬入から使えるまでの目安
レンタルの場合、在庫・配送エリア・初回登録の状況によっては、注文後最短1日で納品できるケースもあります。
設置場所さえ分かれば見積もりから配送までスピーディーに進むため、社内の決裁に時間の制約がある現場でも段取りを組みやすいのではないでしょうか。
現地での据付作業自体も、条件が整っていれば最短20分ほど。水洗トイレのように給排水管の引き込みや役所への申請を待つ必要がないため、「トイレ環境を早く改善したい」という現場ほど、この立ち上がりの速さが活きてきます。
ただし、新規の工事着工が増える春先や、アウトドアシーズンが本格化する夏前など、問い合わせが集中しやすくなる時期においては、すぐには製品を供給できず、数ヶ月単位でお待ちいただくケースも・・・。
導入時期が決まっている場合は、お早めにご相談ください。
設置前に確認すべき注意点

せっかく設置するなら、置いて終わりではなく「気持ちよく使い続けられる」ことが大事ですよね。
設置できる現場でも、事前に押さえておかないと処理能力が落ちたり、トラブルにつながったりする場合もあるので、置けるかどうかだけでなく、設置後に無理なく運用できるかまで確認することが大切です。
導入後に後悔しないよう、4つの注意点を確認しておきましょう。
電源が不安定だと処理能力に影響する
バイオトイレは微生物の働きで処理するため、安定した電源が欠かせません。ここは、意外と見落とされがちなポイントです。
発電機や太陽光でも稼働はしますが、通電時間が短かったり電力が不安定だったりすると、1日に処理できる回数が減ってしまいます。
電源が取りづらい現場では、発電機だけに頼らず汲み取り式の仮設トイレを併設し、応援などで一時的に人数が増える場合に備えるケースもありますので、電源環境に不安がある場合は、導入前にご相談ください。
利用回数が処理能力を超えないか確認する
「使いすぎ」も「実は使わなすぎ」も、どちらもバイオトイレには負担なんです。
処理能力を超える使い方を続けると、処理槽のバランスが崩れて分解が追いつかなくなり、臭いが発生する原因になります。逆に、利用が少なすぎても杉チップが乾燥して微生物が働きにくくなるため、ちょうど良い使用量を保つことが大切です。
BM30-I型の処理能力は1日40回。利用回数を数えるカウンターも付いており、どのくらい使用しているかも把握しやすくなっています。
冬場・寒冷地・積雪地では対策が必要
BM30-I型には、新潟県の積雪地で、冬の低気温でも問題なく稼働した実績があります。とはいえ精密機器のため、水没する場所や雪で埋没するような場所での使用はできません。
積雪地では、除雪しやすい場所を選ぶ、屋根のある場所に設置するなど、埋没を防ぐ工夫が必要です。
参照事例:株式会社フジタ 様〈新潟県南魚沼郡〉
メンテナンス用の作業スペースを確保する
杉チップは、使い続けると処理能力が落ちるため、定期的な交換が必要です。1日20回ほどの利用であれば、交換の目安は1年半〜2年に1回程度。交換作業は現地で行うため、本体の周囲に作業スペースを確保できる場所に設置しておくとスムーズです。
なお、杉チップの交換や使用済みチップの回収・処分は、当社ですべて対応します。レンタルの返却時も汲み取りのようにタンクを空にする必要はなく、室内と便器を掃除するだけで構いません。
建設現場では快適トイレとして費用計上できる可能性がある

建設現場にバイオトイレを設置する場合、国土交通省の「快適トイレ」として費用計上できる可能性があります。少し専門的な話も出てきますが、建設現場では費用に直結するので、要点だけ一緒に押さえておきましょう。まずは発注者と協議して計上できるかどうかを確認しておくのがおすすめです。
快適トイレの標準仕様
快適トイレとは、国土交通省が定める標準仕様を満たした仮設トイレのこと。標準仕様は、洋式便器・水洗機能・臭気対策・照明・鍵など「誰もが快適で衛生的に使える」ための全17項目で構成されます。 このうち基本となる項目が必須(11項目)、さらに快適性を高める項目が推奨(6項目)という位置づけです。平成28年10月以降、直轄工事では快適トイレの設置が原則化されています。
費用を計上するには、仕様を満たすことが確認できる資料を受注者が提出し、監督職員が確認するという流れが基本になります。バイオミカレットは、トイレの目隠しと鏡付き洗面台をそろえることで、快適トイレの標準仕様に対応できます。
2026年4月以降の積算上限
積算の取り扱いは、令和8年2月27日付の国土交通省通知(国技建管第10号)で改定されました。主な変更点は次の3つです。
1つ目は、費用の計上方法です。快適トイレの費用は、57,000円/基・月を上限に「積算上の差額」を計上します。従来品相当の10,000円/基・月を実費から差し引いた差額と、この上限を比べて、安いほうを計上する形です。
2つ目は、設置基数の考え方です。これまであった設置基数の上限が撤廃され、必要な基数は現場ごとの協議で決められるようになりました。
3つ目は、適用の対象です。この取り扱いが適用されるのは、令和8年(2026年)4月1日以降に入札契約手続きを開始する工事です。
発注者・監督職員に確認すること
積算の取り扱いは、工事区分や地域、年度によって異なります。ここで紹介した内容はあくまで一般的な整理のため、実際に費用計上できるかどうかは、必ず発注者や監督職員に確認してください。
設置基数や仕様の確認資料についても、早めに協議しておくと段取りがスムーズです。

バイオトイレ設置にかかる費用の考え方

「置けそうだ」と分かると、次に気になるのはやっぱり費用ですよね。初期費用とランニングコストを分けて考えると、判断しやすくなります。
レンタル費用の目安
レンタルで導入する場合、BM30-I型の料金は月額82,000円(税別・税込90,200円)です。処理能力は1日40回、レンタル対応はこのBM30-I型のみとなっています。
購入する場合の本体価格は343万円(税込3,773,000円)です。単純計算では、本体価格343万円÷月額82,000円=約42か月となり、おおよそ3年半以上使うなら購入のほうが費用面で有利になりやすい、というのが一つの目安です。
数か月〜1年程度の現場ならレンタル、長期利用や複数現場での使い回しなら購入、と考えると整理しやすいでしょう。

初期費用を抑えやすい理由
レンタルの大きな利点は、初期費用を抑えやすいこと。本体を購入せず、必要な期間だけ費用化できるため、「この現場だけ使いたい」「まずは試したい」というケースに向いています。
水洗トイレを新設する場合と比べると、この差はさらに大きくなります。水洗の新設では、給排水管の位置や電気工事、申請・確認の有無によって、数十万円〜100万円前後かかるケースがあります。 ただし、既存配管との距離や自治体・施設側の条件によって費用差が大きいため、単純な本体価格だけでは比較しないことが大切です。
指定業者の手配や図面提出、各窓口での許可待ち、完成後の検査といった事務作業も発生し、工期も延びがちです。バイオトイレなら、こうした大がかりなインフラ工事や申請手続きが要らないぶん、初期の負担を大きく圧縮できます。
水洗新設・汲み取り式との違い
汲み取り式の仮設トイレと比べたときの違いは、臭いのストレスと毎月のランニングコストに表れます。 汲み取り式は構造上どうしても悪臭が発生しやすく、定期的な汲み取りの手配と費用が毎月かかり続けます。
バイオトイレは、微生物がし尿を分解するため嫌な臭いを抑えやすく、汲み取りの手配も基本的に不要です。毎月の汲み取り費用がかからないぶん、長く使うほどランニング面での差が出てきます。
総コストで見るべき項目
費用を比べるときは、月額や本体価格だけでなく、総コストで見ることが大切です。具体的には、配送費・据付費、利用期間、台数、杉チップの交換費用、そして汲み取り式なら毎月の汲み取り費用まで含めて考えます。
現場の条件によって総額は変わるため、想定利用期間と1日の利用回数、設置場所の環境をお伝えいただければ、より具体的な見積もりがお出しできます。
メイクリーンが設置現場にBM30-I型をおすすめする理由

ここまで一般的な設置の話を整理してきました。ここからは、実際に現場へ導入してきたなかで、どんなときにBM30-I型をおすすめしやすいのかを、設置前に確認している判断軸に沿ってお伝えします。
下水・水道がない現場でも、トイレ環境の改善をあきらめなくてよい
当社にご相談いただく現場で最初に多いのが、「下水がないけれど設置できるか」という不安です。水も下水も使わずに処理槽で分解するため、上下水道の引き込みが難しい現場でも、トイレ環境そのものを整えられます。
「仮設トイレが臭うのは仕方ない」とあきらめていた現場でも、改善の選択肢になり得ます。ただし、電源と水平な設置面は必要です。だからこそ当社では、現場条件を確認したうえで、設置できるかどうかも含めてご案内しています。
汲み取り手配を減らし、現場側の管理負担を抑えやすい
汲み取り式は、毎回のバキュームカー手配と費用、そして臭いへの気づかいがつきまといます。バイオトイレは汲み取りを基本的に必要としないため、現場担当者の手配業務や、近隣への臭い配慮といった負担を減らしやすいのが利点です。
杉チップの交換や使用済みチップの回収・処分は当社が対応するので、現場側で専門的な管理を抱え込む必要はありません。レンタルの返却時も、タンクを空にする手間がかからず、片づけがラクだという声もあります。
利用回数を見ながら、トラブルが出る前に対応しやすい
バイオトイレは、処理能力を超えて使い続けると分解が追いつかず、臭いの原因になります。バイオミカレットは利用回数を数えるカウンターを備えているため、現場でも使用状況を把握しやすくなっています。
さらにレンタル機のBM30-I型は、データ通信を使って利用回数を遠隔からも確認できる機能を備えています。そのため、利用上限に近づいた段階で当社から現場へご連絡し、早めに対応することが可能です。くわえて、室内の人感センサーによる自動撹拌機能も備えているので、現場側の手間も少なく済みます。
「使い方まで現場で管理しきれるか不安」という現場ほど、この仕組みが安心材料になります。
快適トイレとして発注者と協議しやすい材料がそろっている
建設現場では、快適トイレとして計上できるかどうかが導入判断を大きく左右します。BM30-I型は、国土交通省の快適トイレ事例集に掲載され標準仕様をクリアしているほか、環境省の環境技術実証事業で実証済み(実証番号:030-0701)です。
こうした裏付けは、発注者や監督職員と協議する際の材料として示しやすい点がメリットです。ただし積算の取り扱いは工事区分や年度で異なるため、最終的な計上可否は発注者への確認が前提になります。
ただし、向かない現場は事前にはっきり確認する
正直にお伝えすると、BM30-I型にも向かない現場はあります。雪で埋没・水没する恐れのある場所、クレーン付きトラックが横付けできない場所、電源も発電機も用意できない場所などです。
当社では、設置する現場の情報をおうかがいし、搬入・電源・設置面を一つずつ確認しています。置けるかどうかだけでなく、設置後に無理なく運用できるかまで確認しておくことが、結果的に現場の失敗を防ぐと考えているからです。
バイオミカレットの設置事例

実際にどんな現場で使われているのか、当社の納品実績から現場タイプ別に紹介します。「自分の現場にも当てはまりそう」と感じられるものがあれば、設置検討の参考にしてください。
建設現場・国交省工事
建設現場で多いのは、「トイレは必要だが、汲み取り車を入れにくい」「作業場所から既設トイレまで遠い」という相談です。とくに敷地が狭い現場や、地下深くまで掘り下げる掘削現場では、トイレまでの移動そのものが作業効率に影響します。
汲み取りを基本的に必要としないため、バキュームカーの進入が難しい現場でも検討しやすい選択肢です。 杉チップで処理する構造のため、クレーンで地下から引き上げても漏れにくい点も、掘削現場で評価されています。快適トイレとして設置した現場では、若手の現場監督から「仮設トイレの印象が変わった」という声もいただきました。
参照事例:東急建設 様〈東京都江戸川区〉/清水建設 様〈東京都港区〉/株式会社アコック 様〈神奈川県相模原市〉/安藤ハザマ 様〈神奈川県川崎市〉
山間部・水道のない現場
山間部の現場でまず確認したいのは、電源をどう確保するかと、本体をどう運び込むかの2点です。上下水道も電気もない工事現場では、発電機につないで稼働させたケースがあります。トラックが横付けできない現場に、資材運搬用のモノレールで搬入した実績も。
長期のトンネル工事では、快適トイレとして女性専用基もあわせて設置されました。搬入経路と電源の確保さえ見通せれば、条件の厳しい現場でも選択肢になります。
参照事例:株式会社白鳥建設 様〈静岡県葵区・モノレール搬入〉/株式会社白鳥建設 様〈静岡県葵区・発電機〉/藤友工業 様〈福島県いわき市・トンネル〉/水郷建設 様〈茨城県〉
農園・観光施設
農園や観光地から多いのは、「下水がない」「女性スタッフや来場者が気持ちよく使えるトイレがほしい」という声です。
ハーブ農場や、トイレまでの移動距離が課題だった広い園芸現場では、臭いのない衛生的なトイレとして導入につながりました。観光地では、真夏でも悪臭がなく景観になじむ点が評価され、公衆トイレの代わりとして活用されています。
参照事例:堀越園芸 様/株式会社VEGEOUT 様/ときがわ町教育委員会 様
自治体・文化財
自治体や文化財の敷地では、上下水道の整備が難しく、景観や近隣への配慮も欠かせません。公衆トイレの新設には上下水道の完備が前提になりますが、汲み取り不要でメンテナンスしやすいバイオトイレなら、その手前で検討できます。
国指定重要文化財の敷地では、老朽化した水洗トイレの修理期間中に、景観を損なわない仮設トイレとして使われました。衛生管理が求められる浄水場でも、清潔感のある外観が導入の後押しになっています。
参照事例:富士吉田市 様/国指定重要文化財 一条恵観山荘 様/晃株式会社 様/東京都競馬 様
ヘリポート・事業所
「電気はあるが水道がない」という立地で選ばれやすいのが、ヘリポートや運輸の事業所です。水道の引き込みが難しくても、100V電源と設置面があれば設置を検討できます。
水道のないヘリポートでは、来場者やスタッフ用として複数拠点にレンタルで導入されました。運輸・物流の事業所でも、事務所の真横に置いても臭わない従業員用トイレとしてご利用いただいています。
参照事例:株式会社AirX 様/GreenBox株式会社 様/三共運輸株式会社 様
キャンプ場・屋外施設
キャンプ場や屋外店舗では、清潔感と景観との両立が導入の決め手になりやすいです。水洗トイレを新設すると工事費が高額になりますが、工事不要で水も要らない点が選ばれる理由になりました。
キャンプ場では、女性が入りやすい清潔な仮設トイレとして。飲食店の従業員用や、切り花販売とカフェを営む店舗のお客様用としても活用されています。景観になじむ外観だからこそ、店先や施設内にも置きやすいという声もいただきました。
参照事例:ジャパンネイチャークラブ 様/有限会社鳥ぎん 様/フラワーフィールド 様
よくある質問
- 水道がなくても設置できますか?
-
はい、上水道の引き込みは不要です。ただし、100V電源・水平な設置面・搬入経路を確保できることが設置の前提になります。
- 下水がない場所でも使えますか?
-
使えます。下水道への接続は不要です。電源・設置面・搬入経路の条件を満たせば、造成地や山間部、農園などでも設置を検討できます。汲み取りも基本的に不要です。
- 電源がない現場では使えますか?
-
100V電源が基本ですが、発電機や太陽光設備の条件が合えば対応できる場合があります。通電時間や電力の安定性によって処理能力に影響するため、事前確認が必要です。
- 発電機でも使えますか?
-
使えるケースがあります。実際に発電機で稼働している現場もあります。ただし通電時間が短いと1日の最大利用回数が減るため、台数を増やしていただくなどご提案させていただいています。
- 冬でも使えますか?
-
積雪地で、冬の低気温でも問題なく稼働した実績があります。ただし精密機器のため、雪で埋没したり水没したりする場所では使用できません。積雪地では設置場所の選定に配慮が必要です。
- 設置に基礎工事は必要ですか?
-
大がかりな基礎工事は基本的に不要です。ただし地盤が軟らかい場合は、転圧や土間コンクリートでの整地が必要になります。土台がしっかりしていれば、レベル調整用の石板で水平を確保します。
- 搬入にはトラックが必要ですか?
-
はい、クレーン付きトラック(ユニック車)で配送・設置します。トラックが横付けでき、上空に電線などの障害物がないことが条件です。横付けが難しい現場では、モノレールで搬入した事例もあります。
- 何人くらいまで使えますか?
-
BM30-I型の処理能力は1日40回が目安です。1日20回程度なら余裕をもって運用できます。利用人数が多い場合は、処理能力の高い機種や台数の追加で対応できます。
- 汲み取りは本当に不要ですか?
-
処理槽の中で微生物が分解するため、基本的に不要です。返却時もタンクを空にする必要はなく、室内と便器の掃除だけで構いません。
- 快適トイレとして費用計上できますか?
-
建設現場では、標準仕様を満たすことで費用計上できる可能性があります。ただし積算の取り扱いは工事区分や年度で異なるため、発注者・監督職員への確認が前提になります。
まとめ

下水も水道もない現場でトイレをどうするか——その悩みに、バイオトイレは現実的な答えになります。 配管工事も汲み取りも要らず、用意するのは水平で強固な設置面、安定した100V電源、そしてクレーン付きトラックが横付けできる搬入経路の3つだけ。条件が合えば、レンタルなら最短1日で納品でき、据付も最短20分ほどで立ち上がります。
もちろん、電源の安定性や利用回数、冬場の積雪など、事前に押さえておきたいポイントはあります。だからこそ、「置けるかどうか」だけでなく「設置後に無理なく使い続けられるか」まで見て判断することが大切です。
「うちの現場でも置けるだろうか」と少しでも思ったら、まずは現場の状況を教えてください。設置できるかどうかの見極めから、私たちがお手伝いします。
下水のない現場、汲み取りの手配を減らしたい現場、快適トイレの導入を検討している現場——相談だけでも大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

